AIやクラウドが世界を動かしている今、「FANG+(ファングプラス)」に投資する人が急増しています。
SBIや楽天証券でも買付ランキング上位に並び、まさに時代の主役。
しかし私は——「一括投資はおすすめしない」という立場です。
理由はシンプル。今のFANG+は“熱狂のピーク”に近いからです。
FANG+とは?:AI時代を牽引する10銘柄
FANG+とは、米国を代表するテクノロジー大手10社で構成された株価指数です。
代表的な構成銘柄は以下の通り。
- Meta(旧Facebook)
- Apple
- Amazon
- Netflix
- Google(Alphabet)
- Microsoft
- NVIDIA
- Tesla
- Snowflake
- AMD
いわば、「AI・クラウド・広告・半導体」などの中核を担う企業群。
生成AIの発展、クラウド普及、サブスク経済の加速——そのすべてに関わっているのがFANG+です。
FANG+に共通する「強さ」の本質
一時の流行ではなく、社会インフラのような存在になっているのがFANG+の特徴です。
具体的には次のような共通点があります。
- AI・クラウド・データセンターはもはや“社会基盤を成すインフラ”
→ 他社が追随できない技術・資本規模 - サブスク型収益モデルで景気変動に強い
- グローバル展開×圧倒的シェアによる安定収益
- 地政学リスクに比較的強い(関税や戦争の影響が限定的)
皆さんもMacやiphoneを使ってますよね?
またNetflixやアマプラで余暇を過ごしたりとFANG+と無縁という人はいないどころか、これがグローバル70億人を相手にビジネスをやっているわけなので、そら伸びないわけがないです。
エヌビディアやマイクロソフトの決算を見ても、売上+10%超えが当たり前。
Googleのスンダー・ピチャイCEOは「AI対応インフラへの継続投資は不可欠」と発言。
AmazonはAI投資に1000億ドル規模を再投資、Teslaもロボタクシー商用化を開始。
まさに「現代のインフラ企業群」といっていいでしょう。
それでも「おすすめしない」と言える理由
しかし、FANG+の未来が永遠に今と同じような右肩上がりだとは限りません。
バフェットがApple株を売却したことが示すように、割高感と見ている大物投資家も確実に存在します。主な懸念材料としては
- 株価の割高感(PERの上昇)
- AI関連投資の一巡
- 規制強化リスク(独占禁止法、個人情報保護など)
AIやテックのブームは終わるときが来ます。
ただし、急に終わるわけではなくブームの終焉は「緩やかに冷めていく」ものです。
その中でどうポジションを取るかが大事です。
一括投資ではなく、「ドルコスト平均法」で積立を
FANG+は一括でドカンと買うタイミングではないと思います。
理由は以下の2つです。
- 短期的な調整リスクが高い
- それでも長期的には成長基盤が強い
つまり、「下振れを受け止めながら成長を取りに行く」姿勢が最適。
そのためには、ドルコスト平均法による積立が理にかなっています。
たとえば毎月5万円ずつ積立すれば、調整局面で安く買い増しでき、AIブームの長期的成長も享受できます。
金利低下が「FANG+追い風」になる構図
さらに追い風もあります。
2025年8月のジャクソンホール会議でFRBパウエル議長が「9月以降の利下げ開始」可能性を示唆しました。
金利の低下は企業にとって借入コストが下がりますので、AI・クラウドなど設備投資が再加速する可能性もあります。
まとめ:FANG+は“AIの心臓”だが、投資は冷静に
FANG+をおすすめしない理由は、「割高局面での一括投資リスク」があるから。
ただし、構成銘柄はどれもAI・クラウドの心臓部であり、世界経済の中心を担う存在です。
だからこそ、
- 積立(ドルコスト平均法)で下振れを吸収
- 長期で社会インフラの成長を取りに行く
この戦略なら、FANG+はむしろ“あり”と考えています。
🔍 要約
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 一括投資 | おすすめしない(調整局面リスク) |
| 積立投資 | 有効。AIインフラ成長を享受できる |
| 主な根拠 | 巨額投資・社会基盤・AI/クラウドの継続需要 |
| 注意点 | 割高感、規制強化、バフェットの売却 |
| 投資戦略 | ドルコスト平均法+長期保有 |
※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。


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